オリンパスOM-10のスクリーン交換
2003,12
オリンパスのOM10はスクリーン交換ができません。が、実はできます。今回ジャンクの同型機のマウントがほしいとホームページに書いたところ、JFCのオランダ人さん(ホントは水島さん)が部品取り用のジャンクを譲ってくださいました。ホントはマウントを使う予定だったのですが予想以上にこちらを利用するのは難しそうです。ところがこのジャンクカメラのスクリーンはとってもきれいなのです。ウチのよりずっときれい!そこでマウントより先にスクリーンをいただいてしまうことにしました。
以下にスクリーンの取り出し方を記載します。乱暴に扱うと大切なスクリーンを傷つけますので慎重に行ってください。取り出したスクリーンは水で希釈した中性洗剤に(コップ1/3程度の水に洗剤数滴を滴下)つけて洗浄しました。あくまで自己責任でね〜。
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まずはマウントの3本のネジを外します(黄色矢印)。次にしろ矢印で示したプラスティックの扇型のプレートを外します。このプレートは接着剤で着いているだけです。マイナスドライバーを差し込んでゆっくりはがします。くれぐれもスクリーンに傷をつけないように慎重に。 ミラー受けのモルトとモルトの下の黒いテープもはがします。 |
A
マウントを外した状態です。扇型のプレートも外れています。次にプラスティックのリングを外します(白矢印)。このリングはレンズの絞り値をボディーに伝える働きがあります。実は扇型の部品はこのリングのガイドもかねているのでした。リングには糸(機種によってはバネ)がかかっていてリングを反時計方向に回転させるようにテンションがかかっています。この糸(バネ)を切らないように慎重にリングを外します。バネの方はかんぜんにリングが外れますが糸の方は後の作業の邪魔にならないようにリングをどけるにとどめます。 |
B
次にこのネジを外します。これでスクリーンが外れるようになります。ついでに弧状の可変抵抗接点を清掃しておきましょう。 |
C
スクリーンの縁が見えますので爪楊枝で下方向に開けます。金属製の工具を使うとスクリーンを傷つけそうですね。下に開いたら手前に引き抜きます。スクリーンの上下、裏表、前後をよくメモしておきましょう。つるつるが下面、ざらざらが上になります。 |
以上でスクリーンが取り出せますから、洗浄済のスクリーンを逆の手順で組み込みます。接着を外した部分はボンドで貼りなおします。