キャノネットＱＬ19

　　　　　　　The king of the camera for general public

　キヤノンの大衆カメラ「キヤノネット」シリーズの１つです。キヤノネットはキヤノンが専用の工場を建てて、初代だけで2年半で１００万台も売ったということです。数が出ているので、ジャンクの入手が容易なカメラです。初代のキヤノネットとニューキヤノネットＧ-IIIに人気があるようです。
　私は初代のサークルアイとトリガーレバーの形状が好きになれません。このカメラはネットオークションで見つけました。私の好きになれない２点が改良されているので、購入してみました。幸い安価で落札できました。とてもしっかり作られていて「さすがに高級カメラメーカー」という感じです。レンズは初代キヤノネットと同じだそうです。時代的にほとんどプラスティックが使われていないのも好感がもてます。発売は1965年で￥20800（ケースは￥1800）。だいたい初任給並みですね。大衆カメラなどといってもたいへん高価なものであったのが分かります。
　外観は「高度経済成長です！とにかくまじめに作りました」という感じで、全く面白味とか可愛げというものはありません。七三分けの黒縁メガネのビジネスマンといったところです。唯一遊び心があるのは、軍艦の”Canonet”の文字でしょうか？
　写りに関しては（自分のレストアがいいかげんだったこともあって）まったく期待していませんでしたが、とってもシャープな写真がとれました。カメラの大きさは改善の余地があるとしても、写りに関してはこの時代ですでにいくところまで行っているのではないかな？と思うのですが。

唯一遊び心が感じられる
ｃａｎｏｎｅｔの文字

elegant style of type

まじめ一徹なデザイン。初期の物は軍艦部分に
quick loading の文字がありますが、これは後期
型でボディーに”ＱＬ”のマークが付いています

early works has logo of "quick loading" under
the "Canon" logo. But this later type body has
only QL mark on the left side.

どんくさい外観からは考えられないくらいシャープ画像

暗い室内でもきれいに撮れました

こういう地味なカメラを見ると爬虫類の革を貼りたくなるのは私だけでしょうか？

謝辞）このカメラのレストアにあたって参考にさせていただいたＨＩＲＯＡ様、たかさき様、ありがとうございました。

1965,35mm　camera
Canon co. ,Japan
Lens Canon SE 50mm, 1.9
Shutter B,1-1/500
\20800

Canonet is the king of public camera. The first Canonet is a rangefinder camera with selenium exposure meter. The price was so low that dumping was doubted.(lower than \20000). In 2years and a half, Canon sold over a million of them.The series of Canonet had been made over 20years. This Canonet QL19 has cdS exposuremeter. The size is as big as a SLR camera. And it's so heavy .
We can get this camera so easy and cheap, today.