Fujica HD-R　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　2004､6

　工事用カメラというカテゴリーがあります。コニカの現場監督なんてのが有名ですね。実は最初に作ったのはフジカだそうです。今回手に入れたのはこのシリーズのＨＤ-Ｒというフジのカメラです。カメラにしろバイクにしろ、こういうのって「かつての」少年の冒険心をくすぐるアイテムです。以前、HD-Mという自動巻上げの同じようなカメラを手に入れたのですが（もちろんジャンク）、直せませんでした。今回のカメラは巻き上げレバーが巻き上げの後戻らない、というジャンクでしたがうまい具合に直りました（レストアはこちら）。
　試写をしようかと思ったところ。ＪＦＣの皆さんからこのカメラは不具合があり、今でもフジでこれに対する修理をしているという情報を教えていただきました。電池の容量が揃っていない場合（例えば新しいアルカリ電池と使用途中のアルカリ電池を混用した時）に稀ですが電池から水素ガスが放出されて、そのガスがカメラ内部の空気と混合し、ストロボ使用時にカメラ裏蓋が破裂のために外れる可能性がある、のだそうです。フジに問い合わせをすると、今でも部品交換・追加をしてくれるということでした。早速、カメラを送ってみました。きちんと不具合の修理をした上で送り返していただきました。たいへん誠実な対応でびっくりしました。

モノクロで撮影です。

たまたま止まっていた人力車

よくしまったいい描写です。目測なので心配していましたが38ｍｍなので何とかなりました。

カラーでも撮ってみました

近所の廃墟

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