Chaika II

2008,08

　旧ソビエト製のハーフサイズフォーマットカメラです。私はボディーだけジャンクで入手しました。レンズはライカとおなじＬ３９なのですが、フランジバックが異なっているためにこのカメラでは使えません。ボディーの問題点はシャッター幕の粘りだけでしたので、結局、別途レンズを入手することになりました。

　構造的には、フィルムの巻き上げからシャッタースピードの調整などの構造が軍艦部分にほとんど入っています。比較的構造はシンプルなカメラですが、シャッターの膜部分が本当におかしなことになっていると分解はかなり難しそうです。

　試写してみるとフィルムのコマ送りがおかしい（時々コマかぶりする）。よくよく見るとスプロケットの歯が一部擦り減ってしまっているようです。どうすればこんなところが削れてしまうのか？？？。ゆっくりまきあげることで改善しましたが、まったくなくなるというわけにはいきませんでした。

距離は目測。シャッタースピードはＢ、1/30,1/61,1/125,1/250。ボディーはシルバーに再塗装し、貼り革も染めＱという皮革用スプレーでモスグリーンに塗装してあります。印刷のロゴが消えてしまいましたので、ミラクルデカールという模型用のデカールを使って再生してあります。（インクジェットプリンターでデカールを自作できます。今回はあんまりうまくいってないけど。） 　試写をしてみましたが、残念ながらどうもピントがおかしいです。レンズのほうに問題がありそうです。いったんあきらめたのですが・・・・。

最初の試写。距離系がおかしいので再度調整しました。田端界隈。

フィルム２本目。なんだかなあ。ピントきてる？？

よくよく調べると、前玉の固定が甘くがたついていたのでした（笑）。 フィルム3本目でやっとまともな写真になりました。

ハイライトがにじんでいるのはレンズが古いからしかたない。

夏休みのわりに上野動物園はすいていました。暑すぎるからねえ。

　途中完全に断念しかけたのですが、うまく写真になりました。なかなか小気味よく使える楽しいカメラです。

ＨＯＭＥ