ビューティーライト-０-マティックⅢ

　正直なところあまり期待していなかったカメラです.まだ、ジャンクカメラに興味を持つ前にオークションで手に入れて分解したことがありました。その頃は「直そう」等とは夢にも思わずばらばらにしてしまいました。今回は、直してみたくて再度入手しました。露出計とセルフタイマーは直せませんでしたが、マニュアルで写真を撮る分には問題のないカメラで、レンズもきれいでした。ヘリコイドの固いのだけ直してレストア終了です。結果は意外にもきれいな写真が取れました。色合いがプリモフレックスに似たレトロな色調です。散りかけた21世紀最初の桜ですがきれいに撮れました。
　後にセルフタイマーとスローシャッターは「鍵穴のくすり」を使って復活しましたが、露出計だけは直せませんでした（わずかな光で振り切ってしまって使い物にならない）。
　巻き上げレバーをロック位置にするとレリーズができないようにロックされる仕組みになっています。この時期は口径の大きいレンズシャッター機がはやった時期なのでしょうね。重くてでかくて、でもどこかやすっぽい、なかなか味のあるいいカメラです。
　ビューティーカメラも多くの中小メーカー同様に、日本のカメラ業界が１眼レフにシフトする過程で倒産した悲劇のカメラメーカーです。こんなにいいカメラを作っていたのにね。

軍艦部分の作りがチョット安っぽい

上から見るとこんな感じ

￥３００で買ったフードを付けると左のようになる

２１世紀最初の桜

First cherry blossoms in the 21th century

軍艦と底蓋をオリーブドラブに塗り替えました。なかなか良いでしょ？(2001,11)

　

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